不眠症（原因・改善方法・鍼灸治療の頻度）について

こんにちは。

きがわ上野鍼灸院　院長の木川 岳秋(きがわ たけあき)です。

このページは下記のように「不眠症で悩む方」に向けて書きました。

なぜなら私のもとには、不眠症でお悩みの方から「不眠症は治りますか？」「どうしたら不眠症は改善されますか？」というご相談を数多くいただくからです。

そこで、まずお伝えしたいのは「不眠症は改善できる」ということです。

なぜなら当院の場合、「自律神経を整えて眠りやすい状態を作りつつ、不眠症の根本原因を改善する」からです。


以上を踏まえて、本記事では以下について紹介します。１日でも早く不眠症を改善し快適な日常を取り戻すことにお役立てください。

不眠症とは、眠りに関する病気です。大まかに「入眠障害（寝つきが悪い）」「中途覚醒（深夜か早朝に何度も目が覚める）」「早朝覚醒（早朝に目覚める）」の3タイプに分けることができます。

主な原因は「ストレス（精神的なストレス・身体的なストレス）」で、疲労感や体調不良を引き起こします。

また「自分が不眠症になった」という事実が、よりストレスを大きくしています。


注意：不眠症で悩む方の中には「自分はストレスを感じていない」と思っている方も一定数いらっしゃいます。しかし、実際は気づいていないだけでストレスの原因が存在することがほとんどです。

自分が不眠症なのか？を確認する方法をご紹介します。

もしも、下記3つのいずれかに当てはまる場合は、不眠症を疑っても良いでしょう。

☑入眠までに10分以上かかる
☑睡眠途中で目が覚める
☑夢を記憶していることが多い


不眠症に対する治療を検討している方、お問い合わせをしたい方はこちらから

不眠症がひどくなると、下記のような状態を引き起こしがちです。
 

• 一晩に4〜5回起きる
• 入眠に30分以上かかる
• 悪夢をよく見る

さらに、不眠症が長く続くと「うつ病」になってしまうケースもあります。

自律神経が乱れることで気持ちが落ち込みやすくなるからです。さらに疲労感や体調不良が続くことで、悪循環になりやすいので要注意です。

不眠症は根本改善（眠れるようになり、目が覚めなくなる）できます。


そのために必要なことはこちらです。

• 自律神経の乱れを整えて「眠りやすい状態」を作る
• 不眠症を引き起こした根本原因を改善する

注意点としては、眠れる状態を作ったとしても、根本原因が改善されないと再発してしまうことです。

そこで当院では、根本原因の明確化と改善までをサポートしています。

当院の場合、不眠症が改善されるまでの流れや治療回数は、以下のようなケースがほとんどです。
 

• 1回目の治療後 → 9割の方が治療した日に「久しぶりに寝れました」と仰っしゃる
• 5〜6回目の治療後 → 眠れる日が増えていく（週に2日、3日、4日など）
• 10回目の治療後 → 改善される

※上記の改善とは「睡眠薬がいらなくなる、夜中に1度も起きない、寝付くのが10分以内」などを指します。

治療を行うほど不眠症が緩和されていき、眠れない日が減っていきます。改善が進んでいることで精神的なストレスも軽減されていき、最終的に改善されます。


なお、不眠症に対する治療の頻度は重症度により変わりますが、最初の4〜6回は週一回の治療を推奨しています。

もちろん、仕事などで週一は厳しいという方もいらっしゃいます。状況に合わせたペースを提案しますのでご安心ください。

不眠症の主な原因は眠れなくなるほどのストレスです。ストレスにも精神的・身体的（疲労・体調不良・怪我など）がありますが、8割以上は精神的なものだと言えます。


一部、精神的なストレスの例を挙げます。
 

• 人間関係のストレス
• 環境的なストレス
• 経済的なストレス　など

よほどのことがあれば別ですが、多くのケースではストレスを感じる出来事や状態に対して、マイナスの意味付けや捉え方をすることが原因です。

また、ストレスは解決できずに抱え続けるほど大きくなります。解決策を見いだせないときほど尚さらです。

以上のような精神的なストレスをきっかけに自律神経が乱れて、交感神経が優位になることで眠れなくなってしまいます。

不眠症がひどくなる理由は大きく２つあります。

不眠症になるほどのストレスを抱え続けるほど、精神的にしんどくなります。さらに自律神経が乱れて、下記のような状態になり悪循環に陥ってしまいます。
 

• 常に緊張状態にあるので疲労が取れない
• 内臓機能の低下
• 筋肉の緊張による疲労や痛みの慢性化
• 気持ちの落ち込み　など

不眠症でお悩みの方は「自分は不眠症だった」「眠れないという問題を抱えている」と気づいた瞬間に、より大きなストレス（不安や恐れなど）を感じ始めるということです。

その結果、ストレスが大きくなり、余計に自律神経が乱れます。

そして、もともとの問題で感じるストレスが減っていったとしても、眠れないことへのストレスが大きくなり、不眠症が酷くなり、改善されにくくなるのです。

不眠症を改善するには、「根本原因の改善」と「自律神経の乱れを整える」ことが大事です。


理由はこちらです。

• 根本原因を改善しないと再発する可能性が高い
• 自律神経の乱れを整えないと、眠れる状態を作りにくい
• 自律神経が整うと、根本原因を改善しやすくなる

以下より詳しくご紹介します。

「何が不眠症の主な原因であるストレス（精神的・身体的）になっているのか？」を明確にして、改善することが大事です。

「ストレスはない」と仰っしゃる方も含め、お話を伺っていくとストレスが明らかになることがほとんどです。


以上を踏まえて大事なことは2点です。
 

1. 治療で眠れる状態を作っても「ストレスの原因」を改善しないと再発しやすい
    
2. ストレスは「起きた出来事や状況」ではなく「出来事への意味づけ」が原因

意味付けを補足すると、特定の出来事に対して「眠れないほどのストレスを感じる方」もいらっしゃれば、「対して気にならないという方」もいらっしゃいます。

違いはどんな意味付けをしているかです。そのため、出来事や状況に対して「考え方」や「捉え方」を変えていくことが大事です。


※注意
身を置いているだけで、悪影響を受ける人間関係や環境などは存在します。その場合は意味付けに関係なく、人間関係や環境を変えることも大事です。

不眠症を改善するために「自律神経の乱れを整える」ことが大事です。


理由はこちらです。

1. 自律神経の乱れを整えないと眠れる状態を作れない　
   不眠症になるほど乱れているので、治療で自律神経を整えるのが確実で、早く、効果的です。
    
2. 眠れる状態を作ることで「不眠症へのストレス」を緩和する　
   自律神経を整えて「不眠症が緩和されている実感」と「不眠症は改善できるといを期待」をしていただくことでストレスを緩和します。この効果は大きいです。
    
3. 自律神経の乱れによる「気持ちの乱れ」を整える
   交感神経と副交感神経のバランスが整うことで、不眠症による気持ちの低下や落ち込みが改善されていきます。その結果、根本原因の改善に向き合いやすくなります。

不眠症は眠れる状態を作るだけではなく、根本原因の改善が大事です。

なぜなら根本原因を改善しないと再発するからです。
そのため、当院では根本原因の特定と改善サポートまで行っています。


以上を踏まえて当院では、下記を大事にして治療を行います。

１．不眠症の根本改善
２．再発防止


そのために「ヒアリングや検査、治療による身体の反応を見た上で原因を掘り下げる」などを行っていきます。

自律神経の乱れを整えることで、眠りやすい状態を作っていきます。

整えるための方法はたくさんありますが、鍼灸ではツボ（経穴）に対してピンポイントで治療できるため、より早く、効果的に自律神経の乱れを整えられるのです。


鍼による治療の一例はこちらです。

1. 不眠症改善に高い効果がある「首・お腹・腰」への治療」　
   
   身体のどこに鍼を指しても自律神経を整えることはできますが、「首・お腹・腰」へ鍼を刺すことで、より高い効果を発揮できます。
   
    
2. 内臓のツボへ治療
   
   不眠症による体調不良と内蔵が密接に関係しているので、内臓のツボへ鍼を刺すことも大事です。

下記のような効果があります。

血流が良くなる
↓
自律神経が整う
↓
体調不良が改善する
↓
眠れる状態を作れる


なお、内蔵に関係するツボの例はこちらです。

• 内蔵の不調により身体が緊張している：足・手首・お腹に治療
• 胃腸や肝臓の不調：足に治療
• 心臓に関連する不調（動悸・息切れ）：手首に治療
• 腎臓に不調：お腹に治療

当院の鍼灸治療では「古代九鍼」という特殊な鍼を使います。理由は一般的な鍼を使った治療よりも「身体の回復力を大きく引き出せる」からです。

その結果として、治療効果・回復効果が高く、より短い期間・少ない治療回数で不眠症を改善していけます。


一般的な鍼灸院の場合、2,3種類の鍼を使うのですが、「古代九鍼」は9種類あり、太い鍼・長い鍼・刺さない鍼など様々あり、症状に合わせて治療の強弱をつけたり、重度の症状にも対応しやすくなっています。

なかでも2種類の鍼は、不眠症の原因であるストレス（精神的・身体的）による体調不良・お腹の硬さ・血液の滞りを改善しやすくなっています。

不眠症の改善には血流改善も必須です。そのために鍼だけでなく、灸やカッピングも使って治療をします。


例えば、血流の滞りがひどい場合は、血液がヘドロのように粘着質な状態になっているため、マッサージや一般的な鍼では、血流の改善効果が弱いのです。

そのため、強制的に血流をあげることができる「古代鍼灸の特殊な鍼で背中に治療した上でカッピングする」など、鍼・灸・カッピングの組み合わせが必要になるからです。

お灸で身体を温めることで、身体がリラックスして、眠りやすい状態になっていきます。

なぜなら血流改善を通して、自律神経の乱れを整えることができるからです。

灸だけで治療したり、鍼と灸を組み合わせるなど、お身体の状態に合わせて進めていきます。

きがわ上野鍼灸院では、13年で4万人の治療実績を持つ院長のわたくしが、お体の痛みや不調に対する鍼灸治療を行っています。 腰痛と生理痛の早期改善に対しては、とくに自信があり、多くのご利用者様に喜んでいただいています。